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2022.08.10

【足場資材販売:足場現-KING】熱中症対策 大丈夫ですか?

【足場資材販売:足場現-KING】熱中症対策 大丈夫ですか?

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 熱中症対策 


2022年は各地とも平年より早い梅雨明けで
梅雨の期間は史上最短を更新しています。

今年は猛暑が心配な夏となっております。

特に屋外で働く足場業界にとっては
炎天下での屋外作業が多いことや
足場資材が熱を持ちやすく
照り返しも発生させることから
特に注意が必要になります。

そこで、熱中症による労働災害を
少しでも減らすために
正しい知識で対策することが必要になります。


1.熱中症とは

熱中症とは暑い環境で生じる
健康障害の総称で4つに分類されます。

・熱失神 
 皮膚血管の拡張による血圧低下により
 脳への血流が悪くなることによって起こります。

・熱疲労
 大量の汗をかくことによる脱水症状によって起こります。
 
・熱けいれん
 大量に汗をかくことによる塩分不足によって起こります。

・熱射病
 体温の上昇を直接の原因として起こります。

また、熱中症はその症状の
重症度によっても分類されます。

Ⅰ度:現場での応急処置で対応可能な軽傷
 例:立ちくらみ・筋肉痛・大量の発汗など

Ⅱ度:病院への搬送を必要とする中症
 例:頭痛・吐き気・王都・倦怠感・虚脱感など

Ⅲ度:入院して集中治療の必要のある重症
 例:意識障害・けいれん・運動障害・高体温など


2.熱中症対策例

・適切に水分・塩分補給を行う
 暑い日には多くの汗をかきます。
 大量の発汗により、水分不足や塩分不足を
 ひきおこしてしまう危険性があります。

●水分・塩分補給のタイミング

 自覚症状の有無に関わらず
 作業の前後や作業中に定期的にこまめに摂取し
 常に不足しない状態を維持し続ける必要があります。

 ※喉が渇いてから水分補給を行うのはNGです!
  喉が渇くのは水分が不足している。
  というサインですので
  すでに摂取タイミングとしては遅いのです。

●水分補給に適した飲み物

 ・スポーツドリンク

 ・ミネラル麦茶
  塩と砂糖がはいったもの
 
 ・経口補水液

 ≪経口補水液の作り方(レシピ)≫
  水 500mℓ
  塩 1.5g
  砂糖 20g

 ※NG飲み物
 ・コーヒー
 ・お茶
 ・アルコール
 
  コーヒーや緑茶といったカフェインを含む飲み物
  アルコール類は利尿作用がある為
  体内の水分を奪ってしまう可能性があります。
  また塩分を摂らずに水だけを摂取すると
  血中塩分濃度が下がってしまう可能性もあります。


熱中症による労働災害を減らすためには
水分・塩分補給用にスポーツドリンクを用意する
定期的に水分・塩分補給を行うことを
管理者によって指導徹底していくなど
積極的に熱中症対策の環境を作る必要があります。

●適切に休憩を取る
炎天下での長時間の作業は
作業者の体温を上昇させてしまいます。
そこで必要になるのが、適切に休憩を取ることです。
では「適切な休憩」とはどのようなものでしょうか。

まず、休憩の頻度については
当日の気温・湿度・風量といった
気候的要因や作業内容・服装といった
要因によっても左右されます。

こういった要素を考える為に
暑さ指数(WBGT)という基準があります。

1時間に1度の休憩
30分毎
時には作業を中断する
などの対応を行うようにしましょう。

休憩の質も非常に重要です。
単純に作業を止めているだけでは
あまり休憩の効果がありません。

熱中症を避ける為には
休憩時に体温をしっかりと下げる必要があります。

その為には、可能であれば
エアコンなど空調管理の行き届いた
空間で休憩を行うこと
またそれが難しい場合でも最低限、直射日光を避け
風通しの良い場所で休憩を行う必要があります。

実際に直射日光を遮る設備の無い場所で
休憩を行った労働者が
熱中症で死亡する事故も起きています。
休憩場所の確保は管理者が正しく管理するようにしましょう。

●熱中症対策グッズを使う
最近では様々な熱中症対策のグッズが
各社から販売されています。
熱中症対策グッズを導入することで
熱中症のリスクは大幅に軽減されます。

①空調服

扇風機付きの作業服のような商品です。
熱がこもりがちな作業服の中に
直接風を送り込むので
体感でかなり涼しく感じます。

②冷感ヘルメットインナー

ヘルメットの中に装着するインナーで
熱がこもるヘルメットの着け心地を改善します。
また、洗濯可能でヘルメットと直接接触しない為
ヘルメットが臭うなどの夏場の衛生問題も解消できます。

③遮光ベスト

広範囲にアルミを使用し
太陽光によるジリジリと焼けるような
暑さから守ってくれます。


3.熱中症対かな?と思ったら

熱中症を疑う症状が出た場合には
決して無理をしてはいけません。
無理してそのまま作業を続行してしまうと
熱中症が悪化して最悪の事態に
発展してしまう危険性もあります。

熱中症が疑われる場合には
次のような応急処置を行いましょう。

①涼しい環境に移動する
 風通しの良い木陰や
 エアコンの効いた部屋に移動しましょう。

②脱衣・冷却を行う
 衣類を脱がせて体内の熱を外に出します。
 露出させた皮膚に水をかけ
 うちわや扇風機などで扇いだり
 氷枕や保冷剤で首やわき、足の付け根などの
 血流が多い場所を冷やして体温を下げましょう。

③水分・塩分補給を行う
 水分・塩分の補給を行いましょう。
 ただし、意識障害がある場合には
 水分が気道に流れ込む可能性があるので避けましょう。

 また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には
 既に胃腸の動きが鈍っている可能性が有るので
 経口での水分・塩分の補給は避けましょう。

症状が改善しない場合や
水分・塩分を自力で摂取できない場合
医療機関で診察を受けましょう。
また、意識障害などの
重篤な症状が見られる場合には
すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。

毎年、熱中症によって
多くの方々が亡くなっています。
熱中症を甘く見ずに
管理者・作業者が共に正しい知識を持って
熱中症対策に当たることで
熱中症による労働災害をなくしていきましょう。